健康心理学コラム:ローカス・オブ・コントロール

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本日は、「ローカス・オブ・コントロール(以下、LOC)」という心理学用語についてお話します。

 

LOCとは、何がその人の行動に強く影響を与えていると考えるか、ということです。 

LOCには大きく分けて「外的統制」と「内的統制」の2分類があります。

 

例えば、ダイエットがうまくいかないのは「帰り道においしいケーキ屋さんがあるからだ」というように自分の”外”に原因があると考えるか、「私ってばどうにも意志が弱いのよね」と自分の”内”に原因があると考えるか、というようなことです。

 

ちなみに、ダイエットや禁煙、運動など、健康行動に対するLOCを、ヘルス・ローカス・オブ・コントロールといい、健康心理学や健康科学分野の研究でよく扱われます。

 

自分のパターンを知って、行動を変えるきっかけに

どのようなときに「外的統制」と「内的統制」をするのかは個人差がありますが、もしあなたが何かをしようとしてうまくいかないことがあったら、自分のLOCに決まったパターンがないかどうか、客観的にとらえてみればいかがでしょうか。

 

外的/内的統制のどちらが絶対的によいということではありません。自分のLOCのに合わせてアプローチの仕方を変えることで、うまくいくことがあるかもしれない、というお話です。

 

先ほどのダイエットの例では、「外的統制」パターンの人は帰宅ルートを変えてみたらいいですし、「内的統制」パターンの人は達成しやすい細かな目標設定をするといいでしょう。

 

自分のLOCのパターンを自分で認識するだけで、問題解決の糸口が見えてくることもありますよ。

 

※本コラムは、「さがメンター」育成プログラムの公式Faceboookページで過去に投稿されたものに、修正・加筆を加えたものです。